こんにちは、ケンジです。
未経験から半年でベンチャー企業の正社員エンジニアになり、その後フリーランスとして独立をしました。現在、エンジニア歴7年目で、法人化して会社経営をしています。
このブログでは、エンジニアとして転職や独立をしてきた経験を元に、未経験からのエンジニア転職やフリーランスエンジニアになる方法などを解説しています。
新卒で社会に出ると上司に「3年は今のところで働かないと一人前になれないぞ!」なんて言われたりします。
僕も新卒で入社した会社を2年くらいで辞めているので、「3年くらいは働こうよ」とか「次の会社でやっていけるの?」といった言葉をかけられました。
実際には2年で辞めても十分やっていけてるし、3年待たなくて良かったなと思っています。
なぜ3年働くことが求められているのか、本当の意味について解説していきます!
- 「3年働く」の本当の意味
- 3年働いたほうがいい人
- 3年待たずに辞めたほうがいい人
「3年働く」の本当の意味
「3年働く」の本当の意味は、社員のことを思っているわけではない場合があります。
裏側には以下のような意味が込められているかもしれません。
- 新卒入社した人材を手放したくない会社
- 部下に辞められると困る上司
- 一人前になれる期間が3年くらいな社員
新卒入社した人材を手放したくない会社
新卒で入社するということは、何も仕事ができない大学生を教育してあげているわけです。
会社は最初の3年くらいは、新卒社員を教育して使えるようにして、その後何年もかけてその教育投資を回収しようとしています。
上記画像は教育投資と売上を比較したグラフです。以下のような特徴があります。
- ① 新卒は採用コストや教育がかかるから教育投資が多め
- ② 教育コストをその社員の売上が超えてくるのは9年目くらい
- ③ 教育コストを回収できるのは13〜15年目くらい
なので、新卒採用や研修に力を入れている企業は、3年以内で辞められてしまうと教育投資損になってしまうわけです。
だから、新卒社員には、最低でも3年以上は働いてもらわないと困るわけですね。
ちなみに、新卒で仕事ができなくても社会人になれる制度は日本独自のものであり、海外ではインターンで実績を積んだり、即戦力となれることをアピールする必要があります。
そうした苦しい状況にある外国人からすると、「日本人は大学を卒業するだけで仕事が見つかるのか!良いな!」と思われているらしいです。
部下に辞められると困る上司
新卒社員の教育係である上司も、辞められては困る理由があります。
それは、仕事の評価が下がることです。
上司の評価項目には、「部下をしっかり教育したこと」という欄があり、部下が育たないならまだしも、辞められてしまうようだと教育失敗となり、低評価を付けられてしまうらしいです。
僕は2年で辞めてしまったので、その時の上司は低評価を付けられてしまったはずです。
それが理由か分かりませんが、上司も会社を辞めて別の会社に転職していきました。
部下に辞められてしまうと、評価が下がるばかりか、周りの社員からも評判が悪くなってしまうのかもしれません。
一人前になれる期間が3年くらいな社員
これは、単純に3年くらいで一人前になれそうな社員だと思われているパターンです。
この場合は、新卒社員のことを心から心配して「3年働け」と言ってくれているので、従っても良いと思います。
ただ、一般的には1〜2年でも必死になれば一人前になれると思います!
例えば、税理士みたいな実務経験が最低2年は無いと資格が取れない職種を除いて、「3年働く」が誰にでも当てはまるわけではありません。
無理して3年働く必要は無い
僕の意見は、「無理して3年も働く必要はない」です。
その理由は以下の通り。
- 第二新卒は転職しやすい
- 3年以内にスキルを習得できることもある
- 3年働くと立場が変わって辞めにくくなる
第二新卒は転職しやすい
新卒から3年以内は、「第二新卒」として扱ってくれます。
第二新卒とは、新卒のようにまだスキルが無くても採用してくれる立場のことです。
3年働かないと一人前になれないなら、半人前の状態で採用してくれる会社に転職すれば良いだけです。
第二新卒は、新卒に比べると以下のようなメリットがあります。
- 社会のことが分かっている
- 多少はスキルが身についている
- まだコスト(給料)が安い
会社としても、第二新卒は採用するメリットが多く、意外と転職できます。
3年以内にスキルを習得できることもある
新卒で入社すると、大手であれば研修があります。
そこで基礎スキルを学ぶことができますし、現場でも1年くらいで仕事の流れを学べてしまう場合があります。
1年間は上司の下で勉強しながら仕事を教わり、2年目くらいから独り立ちしていく事が多く、3年もかからずにスキルを習得できてしまう場合があります。
その状態で3年目を働くよりは、2年目で転職してしまって、新しい1年目を過ごす方が密度の濃い時間を過ごせるはずです。
3年働くと立場が変わって辞めにくくなる
新卒入社から3年も経つと、上司のOJTも無くなり、一人前の社員として扱われるようになります。
そうなると、責任のある仕事が増えてくるので、退職しづらくなります。
また、全国転勤のある総合職だと、3年目くらいで転勤になる場合もあり、さらに退職しづらくなります。(それが狙いか?)
次に東京などの首都圏に帰ってくるころには、家族も居て、家を建てることになり、転職なんてリスクの高いことはできなくなります。
3年働いたほうがいい人
3年働く必要は無いと言いつつも、3年くらいは働いたほうがいいかもしれないなと思う人をご紹介します。
- ホワイトかつ成長性のある企業に勤めている
- そもそも辞めたいと思っていない
- 人間関係が良好な職場
ホワイトかつ成長性のある企業に勤めている
運良くホワイト企業に勤めることができた人は、3年以上は働いても良いかもしれません。
- 生活が安定する
- スキルが身につく
この2つを同時に叶えられるのはとても良い会社ですし、転職したからといってホワイト企業に行けるとは限りません。
もしもっと収入が欲しいのであれば、今の会社で勤め続けながら、副業した方が良いと思います。
そもそも辞めたいと思っていない
この記事にたどり着いた人は「辞めたい」と思っている人が多いんじゃないかと思いますが、そもそも辞めたいと思っていない人であれば、もちろん辞める必要はありません。
まだ働きたい!と思っているのに、「3年以内に辞めろ」とは言いません(笑)
ただ、3年という期間に囚われずに、好きなだけ働き、好きなときに辞めても良いと思います。
人間関係が良好な職場
仕事のストレスのほとんどは人間関係と言われています。
もちろん給料が低いとか仕事に向いていないなどもありますが、人間関係が良好なら何とかなります。
周りの人にも相談しながら、退職するかどうかを慎重に決めていきましょう!
3年待たずに辞めたほうがいい人
3年待たず、即、やめたほうが良い人をご紹介します!
- 労働環境が悪い
- 将来性のない職場や職種
- 今すぐ辞めたいと思っている
労働環境が悪い
労働環境が悪いなら、もう1年目でも転職を考えたほうが良いと思います。
1年目で転職をしても第二新卒として受け入れてくれるので心配不要です。
もし転職できるか不安だとしても、「転職活動」をするだけなら無料ですしノーリスクです。
結構欲しがる企業あるじゃん!と思ったら退職を考えるという順番でいきましょう。
将来性のない職場や職種
例え今の仕事に不満は無くても、将来性のことも考えておきましょう。
- 将来仕事が無くなりそう
- 給料はなかなか上がらないな
- 転職できるスキルは身につかないな
と感じている人は、早めに方向転換を考えてみても良いでしょう。
不満は無いけど、将来は不安という人は、辞めるかどうかの判断が結構難しいので、まずは副業で好きなことを始めてみることをおすすめします。
転職活動だけしてみて、自分の市場価値を見極めてみるのもありです。
辞めたいと思っている
辞めたいと思っているなら辞める一択です。
今の仕事に何かしらの不満を感じているということですから、3年働く理由はありません。
転職のリスクが怖い人は、
- 副業から始めてみる
- 転職活動で転職できそうか見極める
この2つから始めてみましょう。
副業で他の仕事の仕方を知り、転職活動でほかの企業の採用情報を仕入れれば、転職失敗のリスクを最小限に抑えることができます。
まとめ: とりあえずで3年働く時代は終わった
一昔前までは、転職せず定年まで勤め上げるのが当たり前の時代だったので、3年以内で辞める人は社会不適合者というレッテルを貼られていました。
また、スキルよりも実績を重視する社会だったので、3年以上働いた実績がないと、どこも中途採用してくれなかったのです。
今では、転職が当たり前ですし、実績がなくても即戦力で働けるスキルがあれば、転職できる時代になりました。
Webエンジニアのような成長産業かつ人不足の業界では、非常に転職しやすくなっています。
「3年働く」と言われても、そんな時代ではないよ〜と思いながら、好きなタイミングで転職を検討してみましょう!