こんにちは、ケンジです。
未経験から半年でベンチャー企業の正社員エンジニアになり、その後フリーランスとして独立をしました。現在、エンジニア歴7年目で、法人化して会社経営をしています。
このブログでは、エンジニアとして転職や独立をしてきた経験を元に、未経験からのエンジニア転職やフリーランスエンジニアになる方法などを解説しています。
エンジニア界隈では、WordPressはオワコンと言われています。
WordPressを使ってブログを立ち上げると言うと、鼻で笑われるレベルです。
しかし、WordPressは世界中で最も使われている技術です。
多くのホームページやブログ、メディアでWordpressが使われています。
そのことも踏まえて、Wordpressはオワコンじゃないよ!と言いたいので、この記事を書くことにしました。
WordPressの利用状況
オワコン?と言われているWordpressは世界中で使われなくなったのかというと、そうではありません。
上記画像をご覧ください。
- 灰色: 全体比率
- 緑色: マーケット比率
全体で見ても、CMSマーケットだけで見てもダントツの1位です。
全体というのは、CMSを使わずに自社で作っているのも含む割合で、自社制作でも32.9%で2位です。
その他、ShopifyやWixといった有名なCMSと比べてもダントツでWordpressのシェアが多いことがわかります。
これだけWordpressが使われているので、オワコンと言われていたとしても、まだまだオワラナイことが分かるでしょう。
この後、Wordpressがオワコンと言われる理由についてもまとめていきますが、実際にはオワコンではないですから、これからWordpress制作を学ぼうとしている人、Wordpressを使ってサイト制作をしようとしている人は「オワコン説」を気にする必要はありません。
WordPressがオワコンと言われる理由
WordPressという技術は10年以上前に作られたもので、IT業界の中では古い方の技術です。
なので、最先端の技術に比べると古いと感じる部分もあり、優秀なエンジニアからはWordpressは(技術的に)オワコンと言われてしまうのです。
具体的に、Wordpressの何がオワコンと言われるのか、その理由について解説します。
- PHPで作られている
- 動作が遅い
- 誰でも使えちゃう
PHPで作られている
PHPは優秀なエンジニアからはあまり好まれない言語です。
簡単な技術ではあるのですが、セキュリティに甘かったり、高度なことができないという問題があります。
WordPressは、そのPHPを使って作られているので、PHPと合わせてオワコンと言われます。
しかしながら、世の中の多くのWebサイトはPHPかWordpressで作られています。
それは、世の中の多くのサイトが簡単な作りだからです。
仮想通貨のトレーディングサイトとか、Tiktokみたいな動画をレコメンドして、遅延することなく流していくような高度なことをするためには、他の言語のほうが向いています。
エンジニア界隈では、PHP=オワコンの風潮はありますが、世の中的には全然そんなことないのです。
動作が遅い
PHPだけで作られているWordpressは、リンクをクリックしたらデータを取ってくるため、データを取ってくる時間がかかります。
今どきのサイトは、リンクをクリックしたらまずページを切り替えて、裏でデータ取得を行います。
データ取得に時間がかかるという点で、Wordpressは動作が遅いと言われています。
これも、PHPのアップデートやWordpressをちょっといじくるだけで、気にならないレベルまで動作を早くすることができるので、解決方法はあります。
このサイトのスピードを評価してみたところ、十分な結果が出ました。
WordPressでもGoogleからしてみれば関係なく良いパフォーマンスが出せるということです。
- 画像やファイルを最適化する方法を学ぶ
- 適切なテーマ選び
- プラグインを有効活用する
誰でも使えちゃう
誰でも使えるからオワコンと言っているのは、Wordpressを作る仕事をしている人に対してですね。
誰でも作れて、誰でも使えるから、あなたたちの仕事は要らないよという意味でのオワコンです。
しかし、Wordpressを作る仕事をしている人は、動作を早くするとか、デザインを変えるなど、その人にしかできないスキルだってあるわけです。
WordPressは比較的簡単なスキルですが、簡単=オワコンではありません。
結論: WordPressはオワコンではありません
結論として、Wordpressはオワコンではありません。まだまだこれからも使われる技術だと思います。
なぜなら、Wordpressに変わる技術が出てこないからです。
WordPressがオワコンになるのは、Wordpressよりも優れた技術が出てきた時です。
ブロガーならWordpress一択です
ブログを始めるなら、Wordpress一択です。
エンジニアならQiitaとか、はてなブログなどのブログサービスもありますが、自分のドメインを持ちたいならWordpressがベスト。
世の中のほとんどのサイトがWordpressで作られていることからも、Wordpressが一番であることは自明です。
WordPressは特別なプログラミングスキルが必要ないので、初心者でも気軽に立ち上げることができます。
エンジニアにとってWordpressは古いかも
エンジニアとしては、さすがにWordpressは古く感じますね。
もしメディアの会社を運営するのであれば、Wordpressは選択しないかもしれません。
WordPressがオワコンで使えないというわけではなく、WordPressでメディア運営しても、エンジニアを雇うことができないからです。
モダンな技術を使って、できるだけ優秀なエンジニアを雇えるようにするのも技術選定においては重要ですからね。
ECサイトもWordpressは不向き
ECサイトを立ち上げるにもWordpressは不向きです。
そもそもWordpressはホームページやブログ用の技術ですので、ECサイトを立ち上げたいなら、Shopifyとか、BASEとか、自社でサイトを作らなくてもいいなら、Amazonとか楽天を使うべきでしょう。
プラットフォームに頼りたくないなら、Wordpressを使うよりも自社開発したほうがいいと思います。
WordPressでサイトを作る方法
WordPressでサイトを作るときは以下の手順で行います。
- 何を書くかを決めておく
- ドメインを決めて購入する
- レンタルサーバを契約してWordpressをポチポチ作成する
- WordPressのテーマを選ぶ
- 記事を書く
1つずつ解説します。
何を書くか決める
初めに書く内容を決めていきます。
最初は日記でもいいし、趣味でもいいし、誰かの役に立つとか考えずに好きなことを書けば良いと思います。
僕が初めてブログを書いたのは、音楽ブログでした。ライブに行った感想とか好きなアーティストのおすすめ曲を書いたりしていました。
好きなように書いているだけで、意外とアクセスは集まるものですし、SEOなどのアクセスを集める手法は使わずに、まずは書くことに集中しましょう。
ドメインを決めて購入する
ドメインはサイトのURLのことです。
このブログのドメインは、「engineer-village.com」です。
世界中で1つでないといけないので、誰かと被っているドメインは取得することができません。
ドメインを取得するなら、お名前.comがおすすめです。
安いドメインなら1円で取得できるので、ドメインを検索してみて、誰も使っていないようなら購入してみましょう。
レンタルサーバを契約してWordpressをポチポチ作成する
レンタルサーバは、Wordpressを動かす基盤になります。
レンタルサーバがあればWordpress以外にも、自分で作ったWebサービスを公開できたり、ドメインを使ってメールアドレスを作ることができます。
レンタルサーバは、Conoha Wingがおすすめです。
契約後に管理画面からWordpress作成に必要な情報を入力するだけで、ブログが立ち上がります。※以下画像参照
AWSなどのクラウドサーバや、VPSを契約して作ることもできますが、画面をポチポチするだけではできないので、レンタルサーバがベストです。
WordPressのテーマを選ぶ
WordPressは、デフォルトのテーマが設定されています。
上記画像の「Twenty Twenty-Two」と「Twenty Twenty-One」がデフォルトのテーマです。
僕はSWELLという有料テーマを使っていますが、お好みで無料テーマを追加したり、有料テーマを購入して簡単にデザインを変えることができます。
記事を書く
上記画像のように、WordPress管理画面の「新規追加」から記事を追加していきます。
カテゴリを設定したり、パーマリンク(記事ごとのURL)を設定したりできるので、設定をいろいろいじってみるのも良いでしょう。
ただ、まずは文章を書くことが重要です。
何かしらの文章を書いて「公開」すれば、あなたが書いた文章が世界中に公開され、スマホやPCからURLにアクセスすれば記事が見れるようになります。
かなり簡単な説明でしたが、大まかな手順はこれだけです。
スムーズに行けば、1時間くらいで作り終えられると思います。
WordPressでサイトを作る時に気をつけること
WordPressは選択肢としてはありですが、全てが完璧というわけではありません。
WordPressでサイトを作る際に注意しておくこともあります。
ログイン情報は強固にしておく
WordPressのデフォルトのログイン方法は、ユーザ名とパスワードだけなので、管理画面用のログイン方法としてはちょっと弱いです。
「ロボットではありません」にチェックを入れるやつや、メール認証を追加すべきです。
追加方法は調べていただきたいのですが、プラグインを入れれば簡単にできます。
WordPressは世界中で使われているので、ユーザ名とパスワードだけだと簡単に突破されてしまいます。気をつけましょう。
速度を早くする
WordPressを何も設定せず、そのまま使うと速度が遅いので、速度を早める設定をしましょう。
方法は簡単に言うと、画像の圧縮などです。
ページを開く時に画像が重いと遅くなるので、画像を軽くしてください。
他にもCSSやJavascriptを圧縮したり、非同期通信にしたりとやりようはあるのですが、難しくない方法だけやっておけばひとまずOKです。
テーマをほったらかしにしない
WordPressには、デフォルトでテーマが適用されていますが、テーマは変えるか、デザインをカスタマイズしましょう。
本気でブログをやる人は、有料のテーマを導入しますが、無料でもいいテーマがあるので、それを使ってもいいでしょう。
僕は、SWELLというテーマを使ったり、他のサイトだと無料のCocoonというテーマを使っています。
さらに、プログラミングなしでデザインを細かく決められるので、いろいろいじってみましょう。
まとめ: WordPressでブログを始めよう
今回は、Wordpressオワコン説について反論を述べました。
僕は以前、静的サイトジェネレータという技術を使ってブログを立ち上げたことがあります。速度はめちゃめちゃ早くなったのですが、検索とか投稿の操作性で、Wordpressの方が良いなと思いました。
速度も大事ですが、それよりも継続的に記事を投稿できることの方が大事です。
WordPressでも、アクセスが集まっているサイトは山程ありますし、デザインが素晴らしいサイトもあります。
オワコンになるのは、Wordpressよりも良い技術が出てきた時です。それまでWordpressは健在なので、どんどん使っていきましょう。