今回は、SEになりたい人向けの転職サイトと転職エージェントを紹介します。
記事を書いている筆者のプロフィールは以下の通り。
- 大学は文系学部
- 新卒でSIer入社
- 2年でベンチャー転職
- さらに3年でフリーランスエンジニア
- その1年後法人化
本記事は、以下のような人向けに書いています。
- 現在SEだけど、他企業に転職してキャリアアップを目指したい
- 未経験からSEになりたい
- プログラマーだけどSEになりたい
などなど、SE転職に必須の情報を盛り込んでいますので、ぜひ、最後までお読みください。
SE(システムエンジニア)とは
SEについて以下のポイントに絞って解説します。
- SEの業務範囲やプログラマーとの違い
- SEの平均年収
- SEの転職難易度
SEの業務範囲やプログラマーとの違い
SEは、システムの要件定義、基本設計、詳細設計、マネジメントなど、システム開発プロジェクトを進めていく中での上流工程と呼ばれる部分を担当する職種です。
上記画像の「要件定義」「設計」の部分が、SEが担当する上流工程になります。
SEとよく混同されるのが、プログラマーですが、プログラマーは「プログラミング」を行う人なので、上記画像で言うと中流工程を担っています。
テストを行う人は、テスターとかテストエンジニアと呼ばれ、リリース・保守は保守担当のプログラマー、もしくはカスタマーサポートが担当します。
システム開発工程ごとの担当者をまとめると、以下のようになります。
- 要件定義: SE
- 設計: SE
- プログラミング: プログラマー
- テスト: テスター
- リリース・保守: プログラマー、カスタマーサポート
SEの平均年収
SEが働く会社は企業規模が大きいので、給料が高く、安定しているということもあり、人気がある職種です。
正社員SEの平均年収は537万円(賃金構造基本統計調査より調査)となっており、給与所得者全体の平均が461万円(国税庁より)であることから、平均より66万円高いことがわかります。
月給にすると5万円くらい多くもらっていることになるので、SEは給料が高いことが分かりますね。
また、SEという職種は大企業に多く存在するので、給料だけでなく、福利厚生が良かったり、経費が結構使えるなど(企業にもよりますが、、)、年収以上に豊かな生活ができると考えられます。
SEの転職難易度
SEの転職難易度は結構高めです。
大企業での採用が多くなることから、これからSEになる人には以下のような壁が立ちはだかっています。
- スキルよりも実績が重要視される
- 学歴も見られる
- そもそも転職する文化が少ない場合もある
◯ スキルよりも実績が重要視される
IT業界と言うと、スキルさえあれば転職できる!のし上がれる!というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、それはベンチャー・スタートアップ企業に限った話です。
大企業の場合はSE採用であっても、実績が重要視されます。
なので、IT未経験、プログラミングの実務経験も無しの状態で採用に臨んでも、採用されるのは難しいでしょう。
まだ若くて第二新卒くらいであれば、将来性を見込んで採用してもらえる可能性もありますが、ある程度の年齢で、しかも未経験となれば、書類選考の段階で落とされることもあります。
もし、なかなかSE転職ができない場合は、スキルで勝負できるベンチャー企業への転職を考えてみるのも1つの手段です。
ベンチャーで数年間経験を積めば、実績を証明できるようになるので、SE転職も有利に働きます。
◯ 学歴も見られる
就活を経験したことがある人ならお分かりだと思いますが、大企業の採用では、学歴が見られます。学歴フィルターなんて言われますよね(笑)
なので、有名な大学を出ていなかったり、文系だったりすると、その時点でSE転職が難しくなる可能性があります。
就活に比べれば、学歴が重視される可能性は低くなりますが、面接官は学歴フィルターを乗り越えて入社してきた人ですから、必ず学歴は見られると思っておきましょう。
学歴が足りないのはどうしようもないので、実績でアピールするしかありません。
◯ そもそも転職する文化が少ない場合もある
IT業界と言っても、大企業ではまだ終身雇用の文化が根づいていて、転職してくる人は外部の人間扱いされる企業もあります。
実際、筆者が新卒入社した大企業を退職するときは、周りから「もったいない」との言葉をもらいましたし、転職してくる人が出世するのは難しい環境でもありました。
こういった転職文化のない企業はそもそも選ぶべきではないというのが、結論です。
SEであっても、全ての企業が大企業で古い体質の文化を持っているわけではなく、中には流行に敏感で、風通しの良い企業もあります。
そういった企業を探して、SE転職を目指すべきでしょう。
転職してSEになるメリット・デメリット
「転職してSEになるとどんな良いことがあるの?」
「逆に、デメリットも知りたい」
という人のために、SEになるメリット・デメリットをご紹介します。
SEになるメリット
SEになるメリットは以下の通り。
- 高収入
- 働き方の自由度が高い
- 将来独立もできる
IT業界の成長は著しいですから、収入はどんどん高くなっていますし、仕事も簡単に見つかるようになってきています。
また、フリーランスエンジニアのように、将来的に独立をすることができたり、リモートワークがしやすい職種であったりと、働き方に自由度があります。
プログラミングやITの知識は必要になりますが、プログラミングをする機会は多くないので、パソコンの前でずっとコードを書くのが苦手という人でもSEになることができます。
SEになるデメリット
SEになるデメリットは以下の通り。
- プログラミングスキルが身につきづらい
- 大企業での職が多い
- プログラマーに比べると時代遅れ感がある
SEはプロジェクトの管理者の立場になるので、現場でプログラムを書くことはほとんどありません。
なので、自分でコードを書いてサービスを作って起業するとか、スキルを買われて高収入で転職するみたいなITドリームはほとんどありません。
独立をしても、会社員を変わらずに企業に勤めるか、コンサルになることが多くなります。
生活の安定よりもガッツリ稼げる可能性に賭けたいという人には向いていないかもしれません。
SE転職するときに注意すること
SE転職するときは以下の点に注意してください。
- スキルより実績をアピールすること
- 複数のエージェントを並行して使う
- 最低10社は選考を受ける
スキルより実績をアピールすること
SEはスキルよりも、実績が重要視されます。
「何ができるか」よりも「前職で何をやってきたか」をアピールできるようにしておきましょう。
スキル勝負のベンチャー転職と異なるため、30代でIT未経験からいきなりSEになるのは難しいかもしれません。
30代でIT未経験の方は、SEではなく、プログラミングスクールでプログラミングを身につけてから、Web系企業のプログラマーになる方が現実的かもしれません。
複数のエージェントを並行して使う
1つのエージェントだけでは、正しい評価を受けているか分からないので、2〜3のエージェントに登録して、比較しながら使っていきましょう。
大手のエージェントだから良いわけではないですし、偶然担当してくれた人が良いコネを持っている可能性もあります。
転職はその後の人生を決める重要なイベントだからこそ、慎重に行っていきましょう。
最低10社は選考を受ける
エージェントを複数使いながら、選考を受ける企業も増やすことをおすすめします。
筆者が転職をしたときは、以下のように選考を受けました。
- 30社に応募
- 10社と面接
- 3社に内定
これくらいの数をこなしました。
仕事をしながらの転職活動だと、10社と面接を受けるのは大変かもしれませんが、少なくとも10社に書類応募をするくらいはしておきましょう。
エージェントからもらっている情報だけでは伝わらないことがあるからです。
- オフィスの雰囲気
- 面接担当者の雰囲気
- 自分に対する評価
これらは面接を受けないと伝わってこないので、面接はできるだけ多く受ける方が、転職の失敗は少なくなります。
SE転職に強い転職エージェントの特徴
SE転職は主に大企業とのコンタクトが必要になるので、エージェントがどのようなコネクションを持っているかが重要です。
SE転職に強い転職エージェントの特徴は以下の通りです。
- 大企業が行っている
- 履歴書の添削をしてくれる
大企業が行っている
大企業が行っている転職エージェントは、大企業とのコネクションが強い傾向があるので、SE転職に向いています。
転職エージェントの実績に、大企業が連なっているところを選びましょう。
履歴書の添削をしてくれる
経歴が重視されるSE転職では、履歴書でのアピールが最重要です。
履歴書や職務経歴書、さらには面接対策までしてくれるエージェントがいると最高です。
SE転職におすすめの転職エージェント
SE転職におすすめの転職エージェントを紹介します。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、就活生に最も人気のサービスなので、大企業とのコネクションは抜群です。
履歴書の添削や面接練習もしてくれるので、初めての転職でもスムーズです。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、リクルートが運営しているエージェントサービスなので、やはり大企業のお仕事が豊富です。
ITエンジニアの求人数が、公開求人で30568件、非公開求人で48081件あります。全求人数は約80000件です。業界最大規模の求人数なので、条件に合う仕事が見つかる可能性は高いです。
SE転職に強い転職サイトの特徴
SE転職における転職サイトは、学歴や経歴の有無によって分かれてきます。
大企業の採用担当者は、現場の人ではないので、技術のことは分からず、学歴と経歴だけを見ていることが多いです。
そうなると、学歴や経歴が不十分な人は、書類選考の段階で落とされてしまいます。
学歴と経歴が十分な人は大手転職サイト
有名大学を出ていたり、IT業界で働いたことがある人は、大手の転職サイトを使うと良いでしょう。
学歴フィルターを有利に使うことにより、競争率を下げることができます。
学歴と経歴が不十分な人はスキルがアピールできる転職サイト
転職サイトの中には、ポートフォリオを経歴に載せたり、GithubやSNSなどのアカウントを載せられるものがあります。
そういったサイトでスキルをアピールできれば、学歴や経歴関係なく、選考に進むことができるでしょう。
SE転職におすすめの転職サイト
SE転職におすすめの転職サイトを紹介します。
リクナビNext
リクルートエージェントと同様、リクルートが運営する転職サイトです。
エージェントとは違い、自分で好きな時間に好きなだけ仕事を探すことができるので、より多くの企業を探すことができます。
さらに、スカウト機能もあるので、スカウトをくれた企業に応募することで、採用率が大幅にアップします。
僕もスカウト機能への返信で転職先を決めましたが、自分に興味を示してくれる企業の選考は有利に進みます。
ビズリーチ
ビズリーチはハイクラス向けの転職サイトです。3分の1が最高提示年収1000万円以上となっています。
SE経験のある方、IT業界での実務経験がある人向けです。
求人数は、ITエンジニア職で12465件あります。提示年収が高いこともあり、外資系企業やSIerの求人が多いようです。
まとめ: SE転職は転職エージェントがおすすめ
SE転職は、「履歴書」「職務経歴書」「面接」が重要になるので、転職エージェントを使う方が良いでしょう。
ITの経験がなくても職務経歴書に「個人で勉強したこと」を書くことができますし、「面接」では何でもアピールすることができます。
エージェントに添削をしてもらって、書類選考さえ乗り切れば、SE転職が成功する可能性は高くなります!