楽天VTIは、米国ETFに投資している日本の投資信託です。
元祖VTIが米国ETFのVTIで、楽天VTIは日本で投資しやすくするための投資信託になります。
日本で暮らしている人は日本円を多く持っているので、楽天VTIの方が簡単に投資をすることができます。
しかし、僕は、米国 VTI を選ぶことにしました。
その理由について解説します。
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米国VTIのメリット
それでは、米国 VTI のメリットを解説します。
経費が安い
米国 VTI は、オリジナルなので経費が安いです。
仲介に入っている人がおらず、バンガード社に払う経費しかかからないからです。
VTI の経費は 0.03%で、米国 ETF の中で最も安い水準です。
もしアメリカに住んでいたら迷わず米国 VTI に投資していたと思います。
売買手数料がタダになった
2020 年から、米国 VTI の売買手数料がタダになりました。
本来米国株を買う際は、0.495%の売買手数料がかかるのですが、無料です!
0.495%というと、VTI の経費よりも高いですから、かなりお得になりました。
配当金がもらえる
米国 VTI に投資をすれば、配当金をもらうことができます。VTI に関しては約 2%ほど配当金が出るようです。
ETF を売却しなくても現金がもらえるので、投資をしていて楽しくなります。
為替を分散させることができる
円貨決済をすることもできるのですが、基本的には外貨決済のほうがお得です。
配当金も米ドルで配当されます。そうなると、資産の中でドルの比率が高くなります。
円だけしか持っていないと、インフレが起きたときに日本円の価値が下がってしまうというリスクがあります。
もちろん米ドルの価値が下がるリスクもありますが、両通貨を持つことで、リスク分散をすることができます。
米国 ETF のデメリット
米国 VTI のデメリットを解説します。
為替手数料がかかる
円をドルに変えるときに為替手数料がかかります。
SBI ネット銀行の積立預金だと、100 円あたり、2 銭の為替手数料がかかります。
税金が高い
米国 ETF の配当金には税金がかかります。米国分の 10%がかかった後、日本の約 20%がかかるのです。
一般 NISA 口座で買えば税金はかかりませんが、期間は 5 年しかないので効果は薄いです。
つみたて NISA が使えない
米国 ETF はつみたて NISA の対象になっていません。
節税ができないので、配当金や売却益に対して税金がかかります。
流動性が低くなる
米国 ETF を現金化しようとすると、米国 ETF を売却し、ドルを円に替えないといけません。
数営業日の差ですが、若干流動性が低くなってしまいます。
楽天 VTI のメリット
楽天 VTI のメリットを解説します。
売買手数料がかからない
楽天 VTI はノーロードといって、売買手数料がかかりません。
インデックス投資信託はノーロードが基本になってきています。
米国 VTI の売買手数料が無料になっているので、そこまでお得感はないですね。
日本円で買うことができる
日本円で買うことができます。
投資先は米国の VTI なので、日本円で米国 ETF を買うことができるというメリットがあります。
為替を気にしたくない人にはおすすめです。
つみたて NISA の対象になっている
つみたて NISA の対象商品になっているので、年間 40 万円まで、20 年間で投資した分は税金がかかりません。
米国 VTI が 10%+20%かかるので、かなりお得に感じます。
米国VTIはつみたてNISAで投資できないので、つみたてNISA分は楽天VTIを選択するのもありですね。
配当金を無税で再投資できる
楽天 VTI は配当金を出さずに、再投資をすることができます。
現金として配当されないので、税金がかかりません。
配当金より複利の効果を使いたい人は、再投資がある楽天 VTI がおすすめです。
楽天 VTI のデメリット
楽天 VTI のデメリットを解説します。
円だけに依存してしまう
円で買えるのはメリットかもしれませんが、ドルを持たないのはデメリットにもなります。
円の価値がどれだけ信頼できるかによって、円への依存度を検討する必要があるでしょう。
信託報酬が米国 VTI より高め
楽天 VTI の信託報酬は、0.1%を超えてきます。
米国 VTI の経費が 0.03%なので、0.07%以上も高くなります。
為替手数料がないとしても、米国 VTI の方が安いでしょう。
隠れコストがかかる
投資信託には、隠れコストが存在します。
信託報酬の他にかかった経費のことです。
楽天 VTI の場合、初年度の隠れコストが 0.3%ほどあったらしく、信託報酬と合わせて約 0.5%ほど経費がかかったようです。
隠れコストは毎年一定ではないのですが、不明瞭なコストなので、不安もあります。
配当金がもらえない
楽天 VTI では、配当金がありません。代わりに分配金があります。
分配金は配当金と違って投資信託側で決めているので、投資先企業が出している配当とはずれる場合があるようです。
分配金は、実際の市場動向を反映していないので、投資信託に任せるしかありません。
なぜ米国 VTI にしたのか
上記のメリット・デメリットを検討した上で、米国 VTI に投資をすることにしました。その理由は以下の通りです。
- 為替分散するため
- 隠れコストがよくわからないから
- つみたて NISA 枠上限以上を投資するから
為替分散するため
米国 ETF のメリットにも書きましたが、ドルもある程度保有することで、為替リスクを抑えることができます。
また、流動性が低ければすぐには使えないので、長期投資をするようになるとも思いました。
すぐに引き出せてしまうと、市場の下落や給料の状況によってすぐ売却してしまいそうなので。。
隠れコストがよくわからないから
隠れコストは、人気の楽天 VTI の場合は年々下がる傾向にあるらしいのですが、不明瞭だし、確実に下がるとも限らないところが不安です。
市場の下落で資産価値が下がるならまだしも、手数料で資産が減るのはもったいないと思ってしまうので、経費の安い米国 VTI を選びます。
つみたて NISA 枠上限以上を投資するから
実は、既につみたてNISAでは、SBI バンガード S&P に上限投資をしています。
なので、楽天VTI もつみたてNISAは使えません。
ということは、楽天VTIの売却益にも税金がかかります。
どちらも税金がかかるなら、経費の安い米国VTIを選ぼうというわけです。
まとめ: 米国 ETF の運用は難しそうだが価値はある
僕はまだ投資を始めたばかりですが、株のことを何も知らない人が最初に始めるなら楽天VTIをおすすめします。
いろいろと調べて、米国VTIを積み立てることにしましたが、その方法は複雑です。
- SBIネットバンクへの積立預金円
- ドルへ外貨積立
- 米国VTIを積立投資
この 3 つの過程を経て、積立投資を実現しています。
為替によっては積立額の修正が必要になりますし、ETF の管理も日本口座と外国口座では異なります。
気楽に始めた方がいいと思うので、まずはつみたて NISA に楽天 VTI を投資するところから始めることをおすすめします。
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