こんにちは、ケンジです。
未経験から半年でベンチャー企業の正社員エンジニアになり、その後フリーランスとして独立をしました。現在、エンジニア歴8年目で、法人化して会社経営をしています。
このブログでは、エンジニアとして転職や独立をしてきた経験を元に、未経験からのエンジニア転職やフリーランスエンジニアになる方法などを解説しています。
今回は、フリーランスエンジニアの労働時間について解説します。
結論を言うと、フリーランスエンジニアになってみて、労働時間は会社員より短くなりました。
会社員とほとんど変わらない働き方をしているフリーランスエンジニアもいますが、うまく立ち回れば、月に10時間以上は正社員よりも短くできます。
また、フリーランスエンジニアは1ヶ月の単価がほぼ固定なので、最低限の労働時間だけ働いて、残りはできるだけ働かない方が時給単価が高くなります。
時給4000円で契約しても、労働時間を短くすれば、時給4500円にしてしまうことも可能というわけです。
空いた時間で案件を掛け持ちしたり、副業をすれば、さらに収入アップに繋がりますからね。
他にも残業の有無やどれくらい休みが取れるのかなど、詳しく解説していきます。
フリーランスエンジニアの労働時間はどれくらい?
フリーランスエージェントを使って契約するような業務委託のフリーランスエンジニアの場合、労働時間は、会社員とほぼ変わりません。
140時間〜180時間が一般的
フルタイムで契約をすると、月160時間が目安になります。
160時間は、平日を20日として、1日8時間働くと達成できます。
平日が20日無い月もあれば、20日以上の月もあるので、140〜180時間というレンジを設定するのが一般的です。
この稼働時間以内であれば、160時間✕時給分の単価がもらえるので、140時間ギリギリに労働時間を調整すると時給単価は高くなります。
始業・終業時間は正社員と変わらない
始業時間、終業時間は会社員に合わせることが多いです。
その方が朝の会議に出られますし、社員や他のエンジニアとのコミュニケーションが円滑になるからです。
中には午後から出勤する人や、深夜にちょっと作業を挟む人もいますが、そういった働き方ができるかどうかはPMや人事、エージェントとの交渉次第になります。
前後1時間ずらすくらいならだいたいどこでもできるので、9時開始はきついなあと思う人が10時開始にするくらいなら簡単に交渉が通ります。
ただ、あまりにも他の人との業務時間が違いすぎると、パフォーマンスが出せずに契約を切られてしまうリスクもあるので、自由な時間で働くことと、パフォーマンスが出せることを天秤にかけながらバランスを取っていくことが重要です。
週3で働く人もいる
最近では週3で働ける案件も増えてきて、育児中の人などで、週3日などの時短勤務をしている人もいます。
週3になればその分単価は低くなってしまいますが、副業やパートタイムに比べると遥かに高いので、フリーランスエンジニアになって週3だけ働くのもいい働き方ですね。
週3案件を探したい人はITプロパートナーズがおすすめです。
フリーランスエンジニアの残業や休日出勤について
フリーランスエンジニアでも現場によっては残業や休日出勤もあります。
ただ、会社員に比べると契約で労働時間に制限がありますし、あまり酷使するとフリーランスはすぐに辞めてしまうので、会社員が優先的に残業や休日出勤をすることが多いです。
残業の多い現場はすぐ変えるべき
フリーランスエンジニアにとって、残業してもメリットはほとんどないので、残業の多い現場はすぐに契約を終了して違う現場に移りましょう。
なぜなら、月の稼働時間が140〜180時間に設定されている場合、180時間働いても月単価は変わらないからです。
140時間働いても、180時間働いても単価が変わらないということは、差分の40時間はサービス残業をしているのと同じです。
180時間を超えてくればその分残業代がもらえますが、会社員のように時給換算に1.25倍されるわけでもないので、あまりお得ではありません。
それなら、140時間ギリギリで働ける現場やもっと高単価の案件を探したほうが良いでしょう。
休日出勤はしてもいい
休日出勤に関してはしても良いと思っています。
休日に働いた分、平日に休みを取ることができるので、連休を作ったり、平日の少ない月の稼働時間を確保したりと便利に使うことができるからです。
ちなみに、休日出勤手当は基本出ないので、会社員に比べるとわざわざ休日に出勤する金銭的メリットはありません。
あくまで、稼働時間を稼ぐという目的で休日出勤をするメリットがあります。
エージェントを使えば労働環境の悪い現場は排除できる
フリーランスエージェントを使うとブラック企業を可能な限り排除することができます。
なぜなら、ブラック労働を強いている企業は、フリーランスがすぐに逃げてしまいますし、それがエージェントに伝わって、エージェントも紹介しなくなるからです。
エージェントはブラック企業を紹介するメリットはありませんし、フリーランスエンジニアもブラック企業で働くメリットはないので、エージェントからは次第にブラック企業が消えていきます。
大手の運営歴の長いフリーランスエージェントに任せておけば、ブラック企業に当たる確率を可能な限り減らすことができます。
もし仮にブラックな現場に当たってしまっても、最短1ヶ月で契約を終了することができるので、労働環境を改善することができます。
フリーランスエンジニアと会社員の労働時間の違い
フリーランスエンジニアと会社員の労働時間の違いについても触れていきます。
有給が無い
フリーランスエンジニアは有給がありません。毎月140時間〜180時間働かないといけません。
これって厳しくないか?と思われるかもしれませんが、160時間働く想定なのに、140時間でも報酬は変わりませんから、20時間分は休むことができます。
だいたい2.5日分、毎月休むことができると考えれば、年間30日近く休めることになります。会社員の有給消化よりも休むペースは多いくらいでしょう。
長期休暇は取れませんが、もし稼働時間が140時間を下回っても、時給分を引かれるだけなので、その月の単価が下がるのを承知で、長期休暇を取ることができます。
基本的に、稼働時間を下回ったり、上回ることはしない方がいいので、もし長期休暇を取る場合は、稼働時間が足りなくなることをエージェントに相談してみましょう。
1時間だけ短くすることも可能
会社員の場合、1日休む有給か、半日だけ休む半休しか無い場合が多いですが、フリーランスエンジニアの場合は、1時間だけ休むということも可能です。
なぜなら、有給ではなく稼働時間で管理しているからです。
普段1時間の休憩を2時間にして、役所に行ってくるとか、2時間早上がりして野球観戦に行く、みたいな柔軟な時間の使い方ができます。
休む時は会社員と同様に、事前に知らせておくべきですが、有給申請を通さないといけないこともないので、割と気軽に休めます。
稼働時間を変えれば週3勤務ができる
140〜180時間に設定している稼働時間を変えることで、週3、週4勤務にすることが可能です。
僕は今、稼働時間を5分の4にしてもらっているので、週4日勤務になっています。
収入がもっと欲しいと思ったときは週5日働くこともできますし、暇なときは休みを増やして週3日勤務にすることもできます。
稼働時間さえ足りていれば、いつ働いて、いつ休んでも良いのがフリーランスエンジニアの良いところです。
フリーランスエンジニアの労働時間を短くする方法
フリーランスエンジニアの中には、休みにくい雰囲気とか、仕事が忙しいなどの理由から会社員以上に働いてしまっている人がいます。
フリーランスという立場上、契約内容さえ満たしていれば問題ないので、もっと労働時間を短くすればいいのにと思うこともあります。
もし休めない環境にいるなら、案件を変えてもらうことも簡単にできるので、働きやすい、休みやすい案件を探すことをおすすめします。
最低稼働時間だけ働くようにする
160時間働くという契約でも、140時間だけ働けばいいことになっているので、ぴったり140時間を目指して働くと、時給単価は最も高くなります。
気をつけないといけないのが、140時間を下回ってしまった場合です。
下回った時間✕時給分だけ単価が下がってしまうので、月の前半はしっかり働いて、月末までちょっと稼働時間を残しておくなどの工夫が必要になります。
忙しい月でも、平日が多い月でもなるべく140時間くらいに抑えることで、労働時間を短くできます。
休暇予定は前月に決めておく
突然の休みは取りづらいものですし、周りの人にも迷惑をかけてしまいます。
会社員でも同じですが、休暇予定は前月までに決めておいて、共有しておきましょう。
決めておいても休めないことがあるし、残業や休日出勤があったりして、稼働時間が多くなってしまうこともあります。
事前に休みを決めておいて140時間に合わせておかないと、なんだかんだで160時間以上、180時間近く働いてしまうこともあります。
会社員時代を考えると、平日に休みを何日も入れるのは気を遣いますが、そこはフリーランスの特権みたいなものなんで、気にせずにどんどん休みましょう。
慣れてきたら稼働時間交渉をする
今の案件に慣れてきて、継続できそうな雰囲気になってきたら、稼働時間の交渉をしてみましょう。
稼働時間を160時間から128時間に変更すれば、週4勤務になります。
もちろん単価も5分の4になってしまいますが、時給5000円もらっているなら、週4勤務時の単価は64万円です。
充分生活していけるだけの報酬はもらえるので、稼働時間を減らすのもありだと思います。
まとめ: フリーランスエンジニアは労働時間を自由に設定できる!
今回は、フリーランスエンジニアの労働時間について解説しました。
160時間なのは知ってるけど、実際のところ休みはどのくらい取れるの?みたいな疑問があったと思います。
フリーランスエンジニアは会社の理念に共感して尽くしているのではなく、あくまで労働時間を売って、報酬をもらっている立場なので、気持ち的に会社員より休みやすいです。
PMのような責任のある立場ではなく、開発メンバーとして参画しているなら、絶対に出なきゃいけない会議もありません。
契約している企業側も、稼働時間を把握しているし、ある程度平日に休みが入ることは想定しているはずなので、結構休みは取れると考えていいでしょう。
もし、休めないような現場だったらすぐに案件を変えてもらえるのも、フリーランスエンジニアの強みですね。
会社に依存していないからこそ、労働時間を自由に設定できるのが、フリーランスエンジニアの大きなメリットだと思います。
それでは!