ぼくは新卒で大手IT企業に入り、2年後に転職をしました。 転職活動時には、多くの転職サービスを使ってきました。
数ある転職サービスの中でも、今流行っているのが、「転職SNS」です。
今回は、「転職SNS」とは何かを説明し、おすすめの転職SNSや使い方もご紹介します。
転職SNSとは?
転職SNSは、名前の通り、転職とSNSをかけ合わせたサービスです。
転職希望者は、プロフィールを作成して登録します。
そうすると、企業から、「いいね」や「友達申請」が送られてきて、企業と繋がりを持つことができるようになります。
もちろん、友達だけではく、そこから面接、採用に至るケースもあります。
転職SNSとは、SNSのように使えるけど、転職にも結びつくサービスです。
転職SNSが従来の転職サービスと違うところ
転職SNSの特徴は、「転職のためのサービス」ではないところです。
企業ページに言っても、社員の募集をしていない企業もありますし、年収や採用条件を書いていない企業もあります。
転職に必要な情報を書いていない企業は、自社の認知度を上げるためか、ビジョンに共感してくれる人を採用するために転職SNSをやっています。
転職サービスの特徴をまとめると、以下のようになります。
- 転職者を集めるため
- 認知度を上げるため
- ビジョンへの共感者を見つけるため
従来の転職サービスより、多様な目的で使われています。
転職SNSを使うメリット
転職SNSを使うメリットを説明します。
- 条件競争にならない
- 転職をする必要がない
- 副業やフリーランスでもOK
条件競争にならない
転職サービスで転職者を集めようとすると、とにかく条件を良くしなければいけません。
これはベンチャー企業のような資金力やまともな福利厚生を用意できない企業にとっては、圧倒的に不利です。
転職SNSは、地道な認知度の向上とビジョンを掲げることで、ファンになってくれる人を集めることができます。
ファンであれば、多少条件が悪くても入社してくれることもあるでしょう。
転職者にとっても、やりがいのある職場で働くことができますし、将来役職がもらえるとか、ストックオプションで大きなお金を手にする可能性もあるわけです。
転職をする必要がない
転職サービスは、転職したい人だけが使うサービスなので、転職が終わったらパタリと使わなくなってしまいます。
転職SNSは、SNS的要素もあるので、転職後も継続して使ってもらうことができます。
業界動向を調べたり、他企業との繋がりを生み出す役割があって、転職だけが目的じゃないからですね。
転職者を募集していない企業も登録しているので、とりあえず繋がっておいて、募集を始めたらすぐに採用してもらえるようにしておく、なんてこともできます。
副業やフリーランスでもOK
転職サービスの仕組みは、転職がうまくいったら、企業から手数料をもらうようになっています。
転職サービスに登録している企業は、正社員雇用をすることがほぼ義務つけられているわけです。
一方、転職SNSなら、転職しなくてもいいわけですから、副業やフリーランスでの契約もOKなわけです。
企業と労働者が繋がりを生む場所を提供しているだけであって、どのような形で繋がっているかまでは口を出さないからです。
転職SNSを使うデメリット
転職SNSのデメリットについても紹介しておきます。
- 相手の目的がわからない
- 条件で探せない
相手の目的がわからない
企業から、繋がりオファーが来たとします。その企業が、採用したがっているのか、ただ繋がりを求めているのかはパッと見では判断できません。
良さそうな企業だから、オファーを受けて面接したいと思っていても、企業側は選考するつもりが全くない場合もあるのです。
条件で探せない
条件検索ができないことは、良い条件を提示できないベンチャー企業にとってはメリットになります。
しかし、条件を絞って探したい転職者にとっては、不便に感じてしまうかもしれません。
年収600万円以上の企業に応募したくて、探してみたけど、選考が進むと400万円を提示してきた、みたいなこともありえるわけです。
転職とSNSの垣根を曖昧にしているが故のデメリットです。
おすすめの転職SNS
おすすめの転職SNSを紹介します。
転職SNSは、多くの人が使っていることが重要なので、有名なサービスがおすすめになります。
Wantedly
国内転職SNSとして最も有名なのがWantedlyです。
企業情報に年収が表示されないのが特徴です。
興味のある企業に対しては、面接を申し込むのではなく、「話を聞きたい」というスタンスで応募します。
提示された年収を見て、面接をして、という従来の転職サービスにはない文化ですね。
YOUTRUST
YOUTRUSTはWantedlyに比べると新しい転職SNSです。
プロフィールの内容や、繋がりをメインにしているところはWantedlyと同じですが、よりSNS色が強くなっています。
Wantedlyは、企業側の発信がメインでしたが、YOUTRUSTは個人の発信もできて、タイムラインに流れてきます。
プロフィールとともに、タイムラインも見た企業がスカウトを送ってくるという感じなので、経歴だけじゃなく人間性も見られるのかなと思っています。
LinkedInは、海外発の転職SNSです。
海外転職がしたいときは、LinkedInは必須です。
国内でLinkedInを使っている企業は、大手のグローバル企業くらいで、あまり多くない印象です。
プロフィールを英語で登録しておくと、海外のエージェントから連絡が来ますし、国内でも、外資系のヘッドハンターから連絡が良く来ます。
外資系企業や海外転職を目指す人におすすめです。
TwitterなどのSNSでも転職はできます!
ここまで、転職SNSを紹介してきましたが、普段みなさんが使っているTwitterのようなSNSでも転職をすることは十分に可能です。
転職するのにおすすめのSNSサービスと、各サービスごとの転職方法や注意点をお伝えします。
転職するのにおすすめのSNSは以下の通り。
- Twitter(ツイッター)
- Facebook(Facebook)
- Instagram(インスタグラム)
Twitterは匿名性を排除して使う
Twitterには、企業公式アカウントも多く存在するので、転職活動が活発に行われています。
例えば、Webエンジニアになりたい人が、毎日技術的なことを発信したり、他のエンジニアとコミュニケーションを取ることで、企業からオファーをもらうことができます。
仲間同士で仕事を紹介しあうこともできるので、Twitterは転職の選択肢の1つになるでしょう。
注意点は、匿名で発信をすると信用されないことがある点です。
エンジニアアカウントを匿名で作ったとして、本当にこの人はスキルがあるのかを判断するのが難しいからです。
本名にすると、今の会社にバレるなどのリスクはありますが、できれば本名でアカウントを作りましょう。
また、過去のつぶやきで悪口などを書いていると、見られてしまう可能性があるので、新しくアカウントを作り直すとか、過去のつぶやきをさかのぼって削除するなどの対応が必要になります。
本名でアカウントを作ったら、なるべく悪口などは書かないほうがいいですね。
Facebookはリアルの繋がりを大切に!
Facebookは本名で行うSNSなので、つながっている人たちは、実際に会ったことがある人が多いです。
なので、仕事の紹介をしてもらう相手は、リアルの友達になります。
Twitterのように、投稿がバズって、企業からオファーが来ることは少ないでしょう。
SNS上だけで仕事を取るのは難しいので、実際に色んな人と会って、Facebookで繋がりを増やすことから始めましょう。
繋がりが増えるまでは仕事の依頼はほとんどありませんが、一度繋がりを増やすことができれば、信頼できる人たちの間で仕事の依頼が絶えず続くことになります。
狭いコミュニティで信頼を深めることができるので、仕事選びに失敗することが少なくなるというメリットがあります。
WebエンジニアでFacebookを積極的にやっている人が少ないのがデメリットです。
Instagramは、クリエイター向き!
インスタグラムに投稿するためには、画像が必須なので、必然的にクリエイター向けになります。
デザインイラストや漫画などを日々アップしていくことで、バズったり、フォロワーが増えたりして、企業の目に止まります。
インスタグラムも企業アカウントが多いので、企業をフォローして繋がりを作ることもできます。
Twitterのように頻繁にコミュニケーションを取るサービスではないので、ひたすらクオリティの高い作品をアップしていくことが、転職オファーをもらうコツです。
転職後も転職SNSを活用しよう
転職SNSは、転職をする前から使ってくのがおすすめです。
他企業の人と繋がれるし、事前に話だけでも聞いておくこともできるからです。
他社や業界について何も知らないまま、いきなり退職して転職するのはリスキーです。
まずは、人脈を作って、ほぼ採用してもらえるくらいの関係を築いてから転職すれば、ほとんどリスクはありません。
ぼくのおすすめは、転職SNSで副業先を探しておいて、転職するとなったら、その副業先で採用してもらうという流れです。
すでに働いているので、お互いにミスマッチは起こりにくいですし、転職活動時間はほぼゼロです。
転職SNSをうまく活用すれば、簡単に仕事を変えて、流動性を高めることができるのです。
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