こんにちは、ケンジです。
未経験から半年でベンチャー企業の正社員エンジニアになり、その後フリーランスとして独立をしました。現在、エンジニア歴7年目で、法人化して会社経営をしています。
このブログでは、エンジニアとして転職や独立をしてきた経験を元に、未経験からのエンジニア転職やフリーランスエンジニアになる方法などを解説しています。
「繁忙期に退職するのは気が引けるなあ」
「でも早く退職したいし、忙しいのは嫌だ」
こう思っている人は退職してしまいましょう。
議員の辞職、スポーツ選手の引退など、それだけすごい人でも今の職場から退くのは当たり前です。一般の会社員が繁忙期を理由に退職できないなんてことはありえないのです。
繁忙期に退職するのは問題ありません
会社員はいつでも退職する権利を持っています。
契約で1ヶ月以上前に退職の申告をするという決まりがあるかもしれませんが、法律上は2週間前の申告でOKです。
バイトを逃げ出すように即日での退職はできないの?と思われるかもしれませんが、法律上はNGです。
でも、会社との合意が取れていれば即日退職はOKですし、有給を使えば実質即日退職は可能になります。
有給が10日残っている人が最も早い退職をする例を下記にご紹介します。
- 月曜日に出社して、2週間後の月曜日付で退職することを申告
- 火曜日から金曜まで4日有給取得
- 次の週は月曜から金曜まで5日有給取得
- 退職日の月曜に残りの有給1日を使って退職
このように、有給が10日以上残っていれば、実質即日退職は可能です。
祝日なども含めると、必要な有給日数はさらに少なくなります。
繁忙期は退職してはいけない決まりは無い
例えば、3月に忙しい会社が「3月は退職してはいけないし、有給を使ってはいけない」みたいな契約を作ることはできません。(作ったとしても無効)
繁忙期に退職をすれば、会社に迷惑がかかりますが、それは個人が退職することとは関係が無いことですし、退職者が出ても回る仕組みを作るのが会社の役割です。
中には、「繁忙期という名のブラック労働をさせるだけ」の企業もあるので、繁忙期という言葉を使って辞めにくくさせている可能性もあります。
繁忙期が終わっても仕事が忙しいのは続き、そのうちどんどん責任のある仕事を与えられ、さらに辞めづらい雰囲気に囲まれてしまうのです。
繁忙期かどうかは関係なく、退職したいときにしましょう。
繁忙期を理由に仕事を続けていると、いつになっても辞められなくなってしまう。
繁忙期に退職するのが個人としては楽な道
逆に繁忙期に退職するのが楽かもしれません。
仕事が忙しくないのに辞めると、「そんなにうちが嫌なのか!」と思われることもあるからです。
繁忙期に辞めれば、「忙しくて大変だから」という理由が生まれます。
仮に上司が嫌でも、会社の風習が嫌でも、「仕事が忙しい」を理由にできるメリットもあるのです。
繁忙期に退職するのはタブーどころか、むしろ良いタイミングという考え方もできます。
繁忙期は稼げるから辞められない?
繁忙期は仕事が忙しいわけですから、その数カ月後のボーナスや給料が上がる可能性があります。
それを狙って仕事を辞められないという人もいると思いますが、給料アップはあまり期待しないほうがいいでしょう。
給料アップする以上に高い年収を提示してもらえる転職先を探す方が良いと思います。
仮にボーナスをもらってから退職しようとしても、結局すぐに繁忙期を迎えることになって、また辞められないというループに入ってしまう可能性があるからです。
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繁忙期に退職するリスク
繁忙期に退職しても問題はありませんが、リスクもありますので理解しておきましょう。
- 転職活動をする時間がない
- 相談に乗ってくれる人がいない
- 退職手続きが遅れる
- 送別会が行われない
転職活動をする時間がない
仕事が忙しい中で退職をするわけですから、転職活動をする時間が取りづらくなります。
オンライン面談などで移動時間を短縮することができるようになってはいますが、企業研究とかエージェントとじっくり話す時間が無いと、転職先選びに失敗してしまう可能性もあります。
繁忙期になる前から早めに動いておくことをおすすめします。
相談に乗ってくれる人がいない
周りの人達もみんな忙しいわけですから、相談に乗ってくれる時間すら無いかもしれません。
信頼できる先輩に相談していたら、退職、転職以外の道があったかもしれません。
そうならないために、退職以外の道も考えておき、なるべく信頼できる人には相談できる時間を作れるようにしましょう。
やっぱり、繁忙期前から動いておくことが大事ですね。
退職手続きが遅れる
来月末に退職したいと言っても、手続きが遅れてしまって希望日に退職できない可能性があります。
退職した次の日から新しい現場で働く場合は注意が必要です。
繁忙期に退職をする場合は、退職希望日に余裕をもたせておきましょう。
送別会が行われない
むしろメリットに感じる人もいるかもしれませんが、忙しくて送別会が行われないこともあります。
会社の文化として送別会をしないところもありますし、リモートワークをしている会社だとなかなかできないこともあるので、あまり気にすることではないかもしれません。
ただ、毎回送別会をしてくれる会社であっても、繁忙期の退職となると、送別会をしてくれない可能性があるということです。
繁忙期に退職しづらい人の対処法
やっぱり繁忙期って上司との時間が取りづらいし、転職活動をする時間も無いし、退職できないよ〜という人もいますよね。
退職しづらい人がどうやって退職まで持っていくのか、対処法をお伝えします。
転職先からオファーをもらって期日を決めてしまう
今はどの企業もオンライン面談ができるようになっているので、オンライン面談で転職活動をしましょう。
そして、転職先からもう入社日を決めてもらって、期日を作ってしまえば嫌でも辞めることになります。
「辞めたい」ではなく「辞めなければならない」状況に追い込むことで、必ず退職できます。
だってもし退職しなければ、両社で働くことになってしまいますからね。
言いやすい先輩に相談する
直属の上司に言いづらい場合、相談しやすい先輩に言ってみましょう。
できれば、転職してきた先輩がいいですね。
新卒から在籍している先輩だと、転職に反対されるし、協力してもらえないこともありますから。
直属の上司と仲が良くて、話しやすい先輩が居たら、その先輩を捕まえてみましょう。
退職代行を使う
どの手段を使っても退職を切り出せない人は、退職代行を使ってみてはどうでしょうか。
3万〜5万円くらいかかりますが、基本的に即日で出社不要になります。(即日退職ではない)
仕事の引き継ぎとか、上司への相談はしなくていいですし、仕事の道具や退職願の提出は郵送で済ませることができます。
退職代行サービスがちゃんと法律に則っているか、もしくは弁護士がやっているかなどを調べた上でサービスを使いましょう。
悪質な退職代行サービスを使ってしまうと、法律でアウトなことをやりかねません。
おすすめの退職代行サービスは、退職代行ガーディアンです。29800円で退職を依頼することができます。
おすすめの退職タイミング
退職時期に余裕があって、繁忙期に退職する理由がなければ、ベストな退職タイミングで辞めることをおすすめします。
- ボーナス直後が一番オトク
- 繁忙期前は仕事が楽ちんで終わる
- 社会保険に1年以上加入したタイミング
ボーナス直後が一番オトク
ボーナスをもらった直後が給料的には一番オトクな退職タイミングです。
せっかく半年、1年頑張ってきたのに、ボーナスがもらえる直前で退職してしまうのはもったいないです。
退職時期に余裕が持てるなら、ボーナスの直後に設定しましょう。
ちなみに僕は、このようにボーナスによって退職時期を制限されたくなかったので、ボーナスが無い会社へ転職したことがあります。
年俸制や、年収を12分割してくれる企業だと、
- 退職時期が自由
- 毎月の収入に余裕が出る
- ボーナス払いなどで気持ちが大きくならない
- 業績や評価によって収入が左右されにくい
といったメリットがあります。
ボーナスが無い会社=資金不足の中小企業というイメージを持っている人が多いかもしれませんが、ボーナス無しにもメリットがあります。
ボーナスに振り回されて退職時期が決められないのは、それこそ機会損失になってしまいますから、余裕があればボーナス直後にするくらいに考えておきましょう。
繁忙期前は仕事が楽ちんで終わる
仕事の忙しさで考えると、繁忙期前がベストです。
給料は高く、仕事は楽な状態で退職することを考えましょう。
繁忙期に入ってしまうと、労働時間が長くなって、「なんで退職するのにこんなに働かされるんだ」となります。
仕事が楽なうちに退職してしまった方が、周りも人たちも仕事の調整がしやすいですし、反対もされにくく、転職活動に時間を割くことができます。
※先ほど、「繁忙期に退職するのが楽かも」と書いたのは、繁忙期に退職するしか無い人がポジティブに考えるためです。
できることなら繁忙期を避けて退職するのがベストです。
社会保険に1年以上加入したタイミング
福利厚生で考えると、社会保険に加入してから1年間は在籍した方が良いです。
1年以上社会保険に加入していれば、退職後に失業保険がもらえるからです。
前の会社で1年以上社会保険に加入していて、失業保険をもらっていなければ、既に条件は満たしているので退職時期はいつでもOKです。
失業保険がもらえる条件は以下の通りです。
- 社会保険加入期間が1年以上
- 失業保険を受給してから3年以上
この条件を満たしてから退職すると、失業保険がもらえて、仕事をしなくても収入が得られる期間が生まれます。
退職後、すぐに別の会社に就職する人は失業保険をもらわないので、社会保険期間を考える必要はありません。
繁忙期に退職してはいけないパターン
繁忙期に退職するべきではないタイミングやケースを紹介します。
繁忙期の退職は問題ありませんが、会社に迷惑がかかることは確実ですし、できれば繁忙期は避けたいところだと思います。
今後も会社とやりとりを続けていきたいパターン
上司とは仲が良かったりして、退職後も連絡を取り合って相談に乗ってもらえるかも、という人もいるかもしれません。
繁忙期に裏切るような形で退職してしまったために、その上司との関係が悪くなってしまうことは避けたいですよね。
会社関係とは一切縁を切るつもりなら繁忙期に退職しても問題ありませんが、今後も付き合っていくつもりなら、繁忙期は避けたほうがよさそうです。
かなり責任の重い職に就いている
役員レベルになると、繁忙期かどうかといった問題ではなく、辞めるためにはいろいろと整理する必要があるのですが、部長クラスなら繁忙期でも退職することは可能です。
ただ、部長クラスのような責任ある役職に就いている人が突然辞めるとなれば、会社が傾くくらい影響を与える可能性があります。
辞めてしまえば前の会社がどうなろうと、責任は無いのですが、もしそれで会社が潰れてしまったとか、株価が大きく下落したら、良い気持ちではないですよね。
退職してもちょっと繁忙期が忙しくなるくらいの影響であれば、退職しても問題なさそうですが、大きな影響を与える役職に就いている人は、辞める時期を考えたほうがいいでしょう。
次のキャリアが決まっていない
まだ転職先が決まっていないとか、次にどうしたいのか決まっていないのであれば、わざわざ繁忙期に退職することはないかもしれません。
それでも仕事がキツすぎて辞めたいと思うのであれば、有給消化とか休職といった形で一時的に繁忙期を避ける方法もあります。
もちろん、休職後の復帰は大変ですし、そう簡単に休めるものでもないのかもしれませんが、少しでも給料が入ってくる状態は生活を安定させますし、退職するのは次のキャリアを考えてからでも良いと思います。
また、繁忙期が終わってから復帰すれば仕事をゆっくり進められるようになっているかもしれませんし、働き方を考慮してくれるかもしれません。もし復帰後も変わらないようであれば、その時に退職すればいいでしょう。
まとめ: 退職時期は自分で決められる!
厳しいことを言ってしまうと、退職時期を決める際、会社のことは一切考える必要はありません。
会社を辞めてしまえばほとんどの人はその会社とは縁が無くなりますし、実際1人が退職して会社が回らなくなって倒産するようなことにはならないからです。
自分のキャリアを築くにあたって、一番ベストな時期に退職をしましょう。
今回、繁忙期で退職を切り出せない人のための対処法をお伝えしました。
- 転職先からオファーをもらって期日を決めてしまう
- 言いやすい先輩に相談する
- 退職代行を使う
もし、退職するタイミングに困っている人は、以下のタイミングを参考にしてみてください。
- ボーナス直後が一番オトク
- 繁忙期前は仕事が楽ちんで終わる
- 社会保険に1年以上加入したタイミング
今回の記事が、これから退職しようとしている人の参考になれば幸いです。
それでは!