予約システムの自作をおすすめしない理由

お客様から「予約システムを作ってほしい」という依頼をいただくことがあります。作ること自体は可能ですが、ほぼすべてのお客様に、「作らないほうがいい」と言っています。

理由①: プラットフォームの方が集客できるから

ホームページを作成することで、多くの人に自分のことを知ってもらえるようになります。ただ、そこから集客に結びつけるためには、多くのハードルを超えないといけません。

  • アクセスしてもらう
  • 何をしてるか知ってもらう
  • 信頼してもらう

最後の「信頼してもらう」のハードルが難しいのです。

なので、予約プラットフォームを使って、口コミを集める必要があります。

ホットペッパーや食べログなどのプラットフォームの方が安心ですし、キャンセルや決済もしやすくて、多くの人が集まりますから、自社で予約システムを作る必要は無いんですよね。

理由②: ダブルブッキングする可能性があるから

自社で予約システムを作るにしても、必ずプラットフォームも使われると思います。そうなると、予約のタイミングがほぼ同時だった場合、ダブルブッキングが起こる可能性があります。

どちらかに予約が入ったら、すぐにもう1つのシステムのスケジュールを埋める、という作業が発生するので、結構手間になってしまいます。

よほど集客できているビジネス・お店であれば自作のシステムのみに絞るのもありですが、ほとんどの場合、プラットフォームに頼るべきですから、予約システムが複数あることで、手間が増えてしまうのです。

解決策①: 自社予約はメールかLINEで

解決策としては、ホームページから予約したい方には、メールかLINE、あとは問い合わせフォームを用意して、こちらから返信したタイミングで予約確定するという方法です。

これなら、こちらから連絡するまでは予約されないので、ダブルブッキングになりませんし、ホームページからの集客も確認できます。

解決策②: プラットフォームのリンクを貼る

ホームページにプラットフォームへのリンクを貼るというのも1つの方法です。

ただ、プラットフォーム予約一択にしてしまうと、ホームページからどれくらい集客できたかが分からなくなるという欠点があります。

どこから予約されたかを分析することは可能ですが、分析ツールを使いこなす必要があるので、単純にどこから予約したか分かりやすくするために、ホームページとプラットフォームで予約方法を分ける方が良い場合もあります。

ただ、予約する側としては、プラットフォームを使ったほうが、履歴予約が残るし、お気に入り登録もできるので使いやすいのは間違いないです。

おすすめしない方法

自社ホームページに電話番号だけを掲載するのはおすすめしません。必ず、文章に残る形で、問い合わせを受けましょう。

電話の欠点として、下記があります。

  • 受け付けの営業時間が限られてしまうこと
  • 出られなかったときにチャンスを失ってしまうこと
  • お客様の情報が残らないこと

選択肢として電話番号を掲載しておくのは良いかもしれませんが、必ず下記の方法のいずれかも掲載しておきましょう。

  • メール
  • LINE
  • 問い合わせフォーム
  • プラットフォームへのリンク

まとめ: 予約システムは作らない

予約システムを自作したほうが良い人は、かなり限られる、という内容を書きました。

ホームページ制作をご依頼いただいた場合、こういった質問にお答えしたり、解決策を提示することもできます。

また、それでも作ってほしい!という場合には、作成することも可能ですので、問い合わせフォームより、お気軽にご連絡ください。